金鯱きんしゃちの部

<エキノカクタス属>

今回は大物の胴切りと画像そして「迷テクニック」の紹介です! 

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先輩藤元義光さん寄贈の金鯱(38cm)
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(表2) 98年2月26日に切断
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(表3)切り口のアップ

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(表4)維管束を中心に削ぎ落とす

このままダイセン等の殺菌剤を塗布してそのまま10日間、その後新聞紙を何個も丸めたクッションを作りその上に成長点を上に2ヶ月以上は乾燥させて下さい、植え込まなくても維管束からの発根の兆しを見ることができますからその時が植え込みの時期です。

 
サボテンもその種類の持つ最大径(固体差がある)に達するとその後は柱状に背が高くなってゆきます。

それでは、見た目にも悪く、植え替えや移動などの管理も難しくなってしまいます。

今回は右記の金鯱を使って胴切りにチャレンジです

切断の時期:

今回は大物だけに乾燥に気配りをして春一番の季節風が吹頃、2月から〜4月が最適でしょう。

まず(表2)のようにサボテンの刺をいためない様に鉢の横に新聞紙を丸めて厚めに広げます
このサボテンの成長後の姿を思い浮かべながら、適当な個所を見つけてノコギリで切断してみましょう。


(注)
西瓜のように包丁で切断は無理です、刺や内部の維管束は仔苗と違ってかなり硬くなっています。

(表3)
切断後の切り口です。

左側が基部、こちらは鉢に植え込んだままですから、このまま栽培して行けばやがて金鯱のアレオーレより子吹きしてきますから、群生株に興味のあるお人はお試になって下さい。

ですが、今回の目的は切り離した右にあります。

(表3)のまま乾燥させると維管束部分が5センチ〜7センチ程へこみます(凹になる)、これでは植え込んだ後その部分がいつまでも乾燥しません。

ですから、(表4)のように維管束を中心にサボテンの縁を削ぎ落とします。

削ぎ落とした後切り口に、ダイセン等の殺菌剤を塗布して数日陰で乾燥させます。
余り日当たりが良すぎると切り口の酸化を早め、赤くなる事がありますがこれは腐りではありませんのでご心配なく大丈夫です。

只、この時期の「凍傷と日焼け」には充分注意して下さい。
矛盾した事だとお思いでしょうがこの時期は両極端の時期でもあり、新聞紙などで切り口におおいをしましょう。

最低2ヶ月以上は乾燥させて下さい、早植えは腐りの原因にもなりますからね。

(一口メモ)
胴切りの乾燥期間の目安
1cm〜1週間・・2cm〜3cm迄は2週間。
4cm〜12cm迄は3週間程度
上記に準じた大物は別扱いです
3cm以下でしたら秋に切っても良し。
但し、それ以上の苗は春が無難です。 
栽培基準地(北陸)


この金鯱の胴切りは98年2月26日に作業をしたもので、根が出てきたのを確認してから5月の中旬に植え込みました。
この記事を書いた8月14日金鯱の現在の姿は??

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腐っているかも・・・(-_-;)

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